双子姉妹
お手伝いさんがいるなんて、やっぱりお嬢様なんだ。


そう思うと同時に、つまらないなら一緒にいてあげてもいいと考え始めてしまう。


どうしよう……。


考えている間にあたしたちの順番が回って来た。


青、ピンク、黄色。


色んな色の綿あめが何層にもなり、可愛い帽子の形が出来上がっていく。


その芸当を見ていると思わず歓声を上げてしまった。


こんな綿あめ見たことない。


「すっごいねこれ!」


代金を支払い、それぞれに綿あめを持って歩き出した。


「本当。こんなに大きいとは思わなかった」


あたしは小春ちゃんの意見に賛同し、スマホを取り出した。


食べる前に写真を1枚撮っておくのだ。
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