双子姉妹
☆☆☆

いつの間に眠ったのか気が付けば朝になっていた。


枕元のスマホを確認するけれど、返事は来ていない。


そんなにすぐに連絡が来るなんて思っていなかったけれど、やっぱり少し残念な気分になってしまう。


窓の外を見ると昨日まで降っていた雨は嘘のように上がっている。


とても心地のいい朝だった。


ベッドから下りて制服に着替え、スマホを鞄に突っ込んでリビングへと向かった。


朝ご飯はすでに用意されていて、卵焼きのいい香りがする。


「あら、今日は早いのね」


お父さんにお茶を出していたお母さんが驚いたようにそう言って来た。


「たまにはね」


Kohaちゃんから連絡が来ているかもしれないと思って早起きになってしまったなんて、言えなかった。


お父さんはいつも出勤時間が早いから、こうして向かい合ってご飯を食べるのは久しぶりのことだった。


何も言わないけれど、表情を見ていると嬉しがっているのがわかる。
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