加工アプリ
「あの加工アプリを荒川さんに紹介したの、俺だから」


「え……?」


あたしはまた桜井君に視線を戻した。


桜井君は眩しそうに目を細めて空を見つめている。


「荒川さんがあの2人に笑われてる事、クラスの子たち結構気が付いてるよ」


そう言われて、自分の顔がカッと熱くなるのを感じた。


「だから何よ」


乱暴にそう言って立ち上がった。


今楠葉と四葉の話なんて関係ないハズだ。


「見返せるように、あの加工アプリを紹介した」


「はぁ? 意味わかんないんだけど」
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