加工アプリ
冗談半分でそう聞いてみると、桜井君の頬が一瞬にして赤く染まった。


「心配を……してるんだ」


ぎこちなくそう言う桜井君。


「心配してもらわなくても大丈夫だよ。あたしは今日よりもっと可愛くなって2人を見下すようになるんだから」


「そうじゃない。加工アプリの使い方を心配してるんだ」


「え?」


あたしは咄嗟にスマホをポケットに隠していた。


「焦る気持ちはわかるけど、そんな急激に変化したら誰にも認識されなくなるぞ」


「そんなことないでしょ」


あたしはそう言って笑った。
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