加工アプリ
すごくお腹が空いているから後にしてほしいんだけど、九条君は立ち去ろうとしない。


あたしは諦めて九条君と一緒に教室を出た。


連れて来られたのは中庭だった。


こんな場所まで移動して一体なんの話?


そう思っていると、突然九条君があたしへ向けて頭を下げて来たのだ。


「好きです!」


青春ドラマさながらに告白してくる九条君に、あたしの頭は真っ白になっていた。


桜井君といい、九条君といい、目立たないキャラに好かれる自分が少しだけおかしく感じられた。


「荒川さんのことはずっと前から知ってたけど、最近すごく可愛くなったなって思ってて……」


九条君は照れながらそう言った。
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