加工アプリ
☆☆☆

学校から病院まで距離があったけれど、あたしは自転車で走り出した。


博正の怪我はすぐに退院できるようなものじゃないハズだ。


なのに、どうして?


急いで自転車をこいでいたため、すぐに汗が流れ始めた。


坂道が永遠のように続いている。


早く博正の状態を確認したい。


そう思えば思うほど足の動きが鈍くなっていくように感じられた。


どうにか病院へ到着したあたしは、すぐにエレベーターに飛び乗った。


博正からのメッセージで病室はすでに伝えられていた。


消毒液のツンとした臭い。


行きかう患者たち。
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