加工アプリ
「これ以上黙って見てる事ができなかった」


その言葉にあたしは桜井君を睨み付けた。


「あんたがなにかしたの?」


そう聞いても桜井君は返事をしない。


「2人とも何してんだよ。せっかく来たんだから座れよ」


博正の陽気な声が聞こえてきてイライラする。


「博正、足は平気?」


ベッドの横まで移動して、あたしはそう聞いた。


「あぁ。一歩間違えればトラックに両足とも潰されるところだったけどな」


そう言って元気な笑い声を上げる博正。


一歩間違えれば……?
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