沈黙する記憶
みんなもそう感じているのか、怪訝そうな表情を浮かべている。


「これ、見て」


夏男にそう言われてモニターへ視線を戻すと、そこにはワンピースを着た女の子が写っていた。


画像が拡大される。


「杏だ……」


そう言ったのはさやだった。


「このワンピース、見たことあるよね」


「うん」


さやの言葉に由花が頷く。


杏のお母さんが言っていた通り、バラ柄のワンピースだ。


歩き方も杏にそっくりだ。
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