沈黙する記憶
☆☆☆

今日は昨日と同じように公園で待ち合わせをした。


そこに裕斗の姿はなく、夏男の家に直接行ったことがわかった。


「今日はどこを探す?」


由花にそう聞くと、「駅前のお店まで行ってみようかと思うんだけど」と、言われた。


駅前にはいろんなファッションビルが立ち並び、若い子たちのたまり場にもなっている場所だった。


夏休み中は県外からも沢山の買い物客が来る。


普段は少し治安が悪いからあまり近づかない場所だ。


「行ってみよう」


そう言い、あたしたちは移動を開始した。
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