沈黙する記憶
☆☆☆

ご飯を食べ終えてテレビを見ていてもその内容は頭に入ってこなかった。


あたしは常にスマホを気にしていて、杏からの返事を待っていた。


あれから1時間は経っているから、杏はすでに夏男と会っているんじゃないだろうか。


だとすれば、今杏に電話をしてもきっと出てくれないだろう。


あたしはせわしなくリビングの中を歩き回り、杏からの連絡を待ったのだった。
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