沈黙する記憶
だけど、推理通りラブホテルへ向かう事になれば、あたしと夏男は一対一で接することになるのだ。


その時に何が起こるのか……。


想像もできない事が何より恐ろしい。


「千奈、そんなに不安そうな顔しないで?」


さやがもう片方の手を握ってきた。


2人に心配されて、あたしはどことなく恥ずかしさを覚えた。


「ありがとう2人とも。裕斗がちゃんと考えてくれてるから、きっと大丈夫!」


あたしはそう言い、ニコッと笑ったのだった。
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