沈黙する記憶
と、言う事は……。


「行こう」


裕斗がそう言った。


「あぁ」


克矢が頷く。


「千奈、大丈夫?」


「大丈夫」


たったそれだけの返事なのに、声が震えていた。


あのゴミ袋の中身を確認する必要がある。
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