沈黙する記憶
あたしはいつも一緒に遊んでいるメンバーの顔を思い浮かべてそう言った。


メンバー内で一番優しい裕斗。


体育会系でがっしりとした男らしさのある克哉。


大人しくて華奢なさや。


お姉さん肌でいつもさやを守っているイメージの由花。


「そうだ」


夏男はそう頷き、すぐにスマホを操作し始めた。


夏休み中だし、全員から何人と連絡がとれるかわからないがあたしは夏男の手元をジッと見守っていたのだった。
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