沈黙する記憶
☆☆☆
外に出た時、あたしは一瞬自転車へ視線を向けた。
今日の帰りも遅くなるかもしれないから、自転車で行動した方がいいかもしれない。
そう思い、夏休みに入ってからあまり使っていなかった自転車を車庫から出した。
裕斗と約束しているコンビニまでは徒歩で5分ほどの場所だったので、自転車を使う事で15分も前に到着してしまった。
涼しい店内に入り、ホッと息を吐き出す。
昼前でもこんなに暑くなるのだから、杏が出かけた時間はもっと気温が高かったかもしれない。
そんな事をぼんやりと考えながら雑誌を目で追っていると、裕斗に後ろから声をかけられた。
「ごめん、待った?」
裕斗の額には汗が滲んでいる。
「ううん、あたしが早く来すぎただけ。今日ってすごく熱いよね」
「あぁ。40度近い気温まで上がるらしいから、俺たちも気を付けて行かないとな」
そう言い、裕斗はスポーツドリンクを手に取った。
「そうだね」
あたしも頷き、裕斗と同じスポーツドリンクを購入した。
外に出た時、あたしは一瞬自転車へ視線を向けた。
今日の帰りも遅くなるかもしれないから、自転車で行動した方がいいかもしれない。
そう思い、夏休みに入ってからあまり使っていなかった自転車を車庫から出した。
裕斗と約束しているコンビニまでは徒歩で5分ほどの場所だったので、自転車を使う事で15分も前に到着してしまった。
涼しい店内に入り、ホッと息を吐き出す。
昼前でもこんなに暑くなるのだから、杏が出かけた時間はもっと気温が高かったかもしれない。
そんな事をぼんやりと考えながら雑誌を目で追っていると、裕斗に後ろから声をかけられた。
「ごめん、待った?」
裕斗の額には汗が滲んでいる。
「ううん、あたしが早く来すぎただけ。今日ってすごく熱いよね」
「あぁ。40度近い気温まで上がるらしいから、俺たちも気を付けて行かないとな」
そう言い、裕斗はスポーツドリンクを手に取った。
「そうだね」
あたしも頷き、裕斗と同じスポーツドリンクを購入した。