沈黙する記憶
☆☆☆

今日は裕斗も自転車できていたので、あたしたちは昼丁度くらいに杏の家に到着していた。


自転車は風を切るから少しは涼しいけれど、信号で止まった時には一気に汗がふき出した。


あたしはスマホで時間を確認した。


「もうすぐで杏があたしにメールを送った時間になるよ」


「よし。その時間になったら実際に杏からもらった内容のメールを打ち込んで、俺のスマホに送ってくれ」


「わかった」


あたしは頷き、時計を確認した。


その時間はすぐに来て、あたしは裕斗にメールを送る。


短い文章だから送信するまでに1分もかからない。
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