浮気の定理
約束まで残り一時間となった頃、鞄からスマホを取り出した。



彼のアドレスを探してメールを打つ。




『思ったより早く着いちゃった!

仕事はまだ終わらない?』




そのままテーブルにスマホを置いて、また苺のカクテルをちびちびと飲む。



これでもう3杯目だ。



あまりお酒に強くない私は、もういい加減酔っ払ってきていた。



お水を貰おうか考えていると、携帯のバイブが震える。



開いてみると、それは思った通り彼からの返信メールだった。
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