浮気の定理
ぼんやりした頭でそんなことを考える。



お水を一気に飲み干すと、体に水分が行き渡った気がした。



ふぅ~と大きく息を吐く。



なんか眠いな……



ちょっとだけ寝てもいいかな?



カウンターテーブルに頬っぺたを擦り付けながら、だんだん寝る体勢に入る。



途中で、お客様?と声が聞こえた気がしたけど、それに答える気力はまったくなかった。



微睡みながら気持ちいいなぁなんて思った時、私の意識はそこで途絶えた。
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