浮気の定理
……ゆ……まゆ……



「真由、起きて?」



体を揺さぶられて、ようやく私は目を覚ました。



ボーッとした頭で、ここはどこなんだろう?と思う。



「大丈夫か?ほら、もう行くよ?立てるか?」



そう言われて、ようやく私は待ち人が来たことに気がついた。



「あ~、お帰りなさい!」



まだはっきりしない頭でそれだけ言うと立ち上がる。



その瞬間、足がもつれた。



だからカクテルって、やなんだよね……



自分で飲んだくせに、カクテルに当たってみる。
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