浮気の定理
バイバイと右手を大きく振りながら、駅の方へと向かう。
このとき彼が複雑な気持ちを抱えてたなんて、少しも知らずに……
私の興味は桃子を助けることだけ。
彼女に昔のような気高さとかっこよさを取り戻してほしいだけ。
男なんて、ただ体を満足させるための道具に過ぎない。
父親を信用してないように、北川のことも山本のことも、信用していなかった。
私の中で男は、必ず裏切るただの動物。
だから、私も同じように彼らに接する。
それが一番傷つかなくていい方法だとわかっているから……
このとき彼が複雑な気持ちを抱えてたなんて、少しも知らずに……
私の興味は桃子を助けることだけ。
彼女に昔のような気高さとかっこよさを取り戻してほしいだけ。
男なんて、ただ体を満足させるための道具に過ぎない。
父親を信用してないように、北川のことも山本のことも、信用していなかった。
私の中で男は、必ず裏切るただの動物。
だから、私も同じように彼らに接する。
それが一番傷つかなくていい方法だとわかっているから……