浮気の定理
しばらくすると料理が運ばれてきた。



この洋風な内装に、洋風な店員さんとは正反対のランチメニューは、創作寿司。



普通のお寿司とは違う凝った握りに目を奪われた。



一つ一つが小さく食べやすくなっていて、女性向けであることがわかる。



ひとたび口に入れれば、美味しくて頬っぺたが落ちそうになった。




「「美味しい!」」




みんなが口々にそう感嘆の声をあげた。



桃子もみんなの喜ぶ顔を見て嬉しそうに笑う。



さすが桃子だなと感心しながら、涼子もお寿司を頬張った。
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