浮気の定理
流産だと言い張るありさに、3人はかける言葉が見つからなかった。



隣に座る桃子が、ありさの背中を優しくさすっているだけ……



避妊しなかった代償はこんなにも大きい。



男には考えられないほどのリスクを女は背負ってる。



だとしたらやっぱり女は自分で自分の身を守るしか術はないのだ。



真っ白だったありさの顔に色が戻った頃、涼子の鞄からスマホのバイブ音が聞こえた。



涼子以外はそれに気づいていない。







< 220 / 730 >

この作品をシェア

pagetop