浮気の定理
ぐったりして動かなくなった時、ようやく彼のそれは止まった。



それからそっと抱き締めると恐ろしいことを口走る。



「俺は優しいから、顔や頭は傷付けないようにしてやってるんだ

悪い子にはお仕置きが必要だろ?

手加減してやってるんだからありがたいと思うんだな

もう二度と俺にこんなことさせないように行動しろ

そのために専業主婦にしてやったんだからな?

涼子を愛してるから楽させてやってるんだ

わかるだろ?

お前は俺が好きなんだから、わかるよな?」
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