浮気の定理
「あんたのオススメじゃないでしょ?

涼子の手柄なんだから」



ありさがすかさず真由を小突く。



「はいはい、わかってますよ~だ」



真由は若干ふてくされたように、それでも桃子の隣をゲットするのは忘れない。



桃子はそんな真由を面白そうに微笑んで見ていた。



「今日の映画、面白かったね?」



真由は満足そうに座りながら、映画の感想を話し出す。



「うん、面白かった!

涼子ってほんとSF好きだよね?」



真由の話を受けて桃子が続く。



「そういえばさぁ、映画も近未来の話だったし、お店のチョイスと被ってない?」
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