浮気の定理
水落にしたって、泥酔している私を抱えて部屋まで運んだわけだから、据え膳食わねばってやつかもしれない。



とにかく、あれは私の失態であって誰のせいでもないのだ。



ただ、誤算は水落にあの日の画像を取られていたことと、また関係を迫られていること。



それさえなければきれいさっぱり忘れることも出来たかもしれないのに……



「いや、それでも俺のせいなんだよ……

だからせめて、俺にできることならするからさ

あの日何があって、なんであいつに怯えてんのか教えてよ?」
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