浮気の定理
そう真剣に頼んでくる彼の目をじっと覗き込んだ。



真剣な眼差しには嘘偽りがないように見える。



ほんとに純粋に私のことを心配してくれてるんだと思うことが出来た。



だから私は決めたんだ。


そしてポツリポツリとあの日のことを話し始めた。



あの日送られていった日の記憶がないことも……


目が覚めたら水落の部屋で寝ていたことも……


そしてそれが裸だったってことも……



「水落を起こさないように、急いで帰ったわ……

忘れようと思ったし、なかったことにしようと思った

でも水落はその時の画像をネタに、脅してきたの」
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