浮気の定理
「画像?」



驚いたような顔でそう繰り返す山本は、自分が思っていたよりもはるかにやっかいな話だと思ったのかもしれない。



「……うん、会社のパソコンに送られてきて……
それからほぼ毎日……

それでことあるごとに関係を迫られてるの」



私の言葉に山本は納得したように頷く。



「そうか……だから一緒に帰ってくれなんて言ってきたのか」



「今日みたいなことが何回かあったから……怖くて……

山本が一緒に帰ってくれるようになってからは、社内で一人になるのを待ってたみたい

でも今日のはしつこかったし、いつもより強引だった……」
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