浮気の定理
「これから水落の家に行くことになったから」
そう山本に伝えると、彼は慌てたようにそれを止めようとして来る。
「なっに……言ってんの!ダメだよ!真由ちゃん!危ないだろ?」
「大丈夫だって!武器も持ってるし、それにあたしはそんなに飲んでないけど、あいつにはすごい飲ませたから」
「ちょっ!待って待って!
俺もこれからそっち向かうから、玄関の鍵は閉めさせないこと!
それとスマホ、このまま繋がったままにしといて?わかった?」