浮気の定理
愕然とした。



今まで感じたことのないような怒りがフツフツと沸き上がる。



雅人さんを傷つけて申し訳ないって……



自分が悪いんだって……



あんなにボロボロになってまで、桃子は悩んでたっていうのに。



それが全部、仕組まれていたことだったなんて……



怒りを静めようと、深く息を吐く。



例え、そうであったとしても、水落がしたことが許されるはずもないけれど。



「……それで?」



「それですることしたら、写真を撮れって

証拠を残してあいつに見せろって言ったんだ」
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