浮気の定理
「それにしても、まさか4人でまた、ビアガーデンとか来れるとは思わなかったなぁ」



真由が嬉しそうに、みんなを見回しながらそう言えば、桃子がラム肉を焼きながらそうだねぇと答える。



「ありさは大丈夫だったの?子供たち」



涼子がそう心配そうに尋ねれば、ありさは大丈夫と大きく頷いた。



「和也がね?

たまには発散してこいって言ってくれてさ

夜に家空けるなんて、すっごく久しぶり!

なんか、嬉しくてわくわくしちゃう」



「じゃあ子供たちはパパとお留守番なんだ?」



桃子がそう言うと、ありさがビールを飲み干しながら、答える。



「そ、3人でどっか食べに行くみたいよ?」
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