R Y U S E I




イケメンは、
一瞬驚いた顔をした後
また真顔に戻った。



「俺は、氷室光成」


お腹にどーんと響くような
心地のよい声でそう言った。


ん?なんか、
聞いたことあるような
ないような。




「私は、西川結菜。

さっきは、助けてくれて
ありがとう。


で、あってるよね?」



そう言うと、
氷室さんはまた驚いた
顔をしていた。


なんなんだ、
この人。


「フッ、
おもしれー女。

お前、雷神って
知ってるか?」



え?
雷神?
いきなりなんなの
この人。



「そんなの、
私でも知ってるわよ」




そう言うと、
氷室さんは
ニヤッとした後、




「お前、気に入った。


俺らの倉庫こいよ」




そう言った。



……は?





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