R Y U S E I



レイくんと新くん以外の
皆は驚いた顔をした後に
笑った。


「いやー、ゆい
変わってるね!!

光成が気に入るのも
分かるよ!!」


皐月がいきなり
そんなことを、
言ってきた。


変わってる?
意味がわからない。



「こいつを、

姫にしたいと思う」




……は?????

なにいってんのさ、
総長。



姫ってアレ?
なんか、暴走族のみんなに
守られるポジション
のアレ??



「……ヤダ!」


私、一般ピーポーなんだよ!
なんでそんなのに
なんなきゃいけないのさ!!


みんな、めちゃめちゃ
驚いてるんだけど。


「あははははっ、

やっぱ、面白い!
雷神の姫なんていえば
皆は二つ返事で
答えるのに」



なに!皆って
別になりたくないんだから
いーじゃない!


それに、

「仲間とか、
いらないから。

守ってもらわなくて
結構」



そう、
どうせ好奇心で
私なんか入れても
みんな裏切るに決まってる。








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