R Y U S E I
すると、光成は
真面目な顔をして私に
言った。
「お前は、
誰のことを言ってるんだ?
俺たちは絶対に、
誓って裏切ったりなんかしねぇ。
お前のことだって
全力で守ってやる。
ゆい、姫になれ」
ドキンっ、
そう、諭すように
言った光成の
強い瞳からは逃げられない。
「ゆい、俺たち
裏切ったりなんかしないよ!
こー見えても、
全国No.1だから!!
ゆい1人くらい守る
のなんて、ちょー余裕!」
凛は笑ってそういってくれた。
「そうたぞ!!
俺たちが負けることなんかねえ!
裏切ることなんて
もっとねえ!!
ゆい!なれよ、姫!」
京澄もそう言ってくれた、
私、信じてもいいのかな。
この人達のこと。
「ゆい、俺の言うことは
絶対だ」
そう言った、
光成の顔はなぜか
優しくて。
信じてみようって、
思えた。
「私、姫、やる…」
皆、暖かく迎えてくれた。
私の、新しい
居場所。
結菜side end