R Y U S E I




「やっば、学校!


ちょ、今何時??」




目を擦りながら
新はグイッとのびをした、





「えーと、7時…50分?」



「やばい、っ!


ギリギリ、まだ行ける!」




真面目ちゃんは

遅刻なんて出来ないんだよ。





いやもう、

私が遅刻してもバレないんだろうけど。





なんか、プライド的にね?




「はー?
久遠もう、学校いくのかよ。


俺、昼頃から行くわ」





「あー、ハイハイ。


私、もう行くから
ここら辺の後片付け
頼むよ」



「分かった、

いってら~、おやすみ~」



そう言い残して
ダッシュで家を出た。


あ、言い忘れてたけど
私も新も大和も過ごしてる
この家は五十嵐組の本家だから
大分広い。




なんだ、この無駄に広い
敷地。



あー、
間に合え~。




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