R Y U S E I




めちゃめちゃ嫌そうな
顔をしている。


まさかのほぼ毎日会ってる人に
自己紹介される日がくるなんて
思ってもみなかった。



私だったらちょっと照れくさいかも
いや、かなり。



「朝比奈、新」



目も合わせずそう言った新。



態度悪っ。

思わず上がりそうになった
口角を抑える。


それよりここの中での
あんたのキャラどーなってんの。

ツンケンしすぎでしょ。


「宜しく」



嫌味に言ってやった。




「チッ」



返ってきたのは舌打ちだったけど。

あとで、覚えとけよ。




「新くん!

シオンにそんな酷い態度
とらないでよ」



「うぜぇ」



クソ新。

暴言吐くなよって睨んでやったら
すぐに目をそらされた。


「いいよ、結菜。

私、結城シオン。
歓迎してくれてない人も
いるみたいだし、
私もかなり不本意だったから
いないものと扱ってくれれば
それでいいから」



相変わらず北京澄は
こっち睨んでるんだけどね。







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