R Y U S E I



その後は用事が有るからとか
適当な事を言って家に帰った。



「お帰り!久遠!!」


家に着いた頃丁度大和も帰ってきた。



「…ただいま」



「どうした?久遠

今日は元気ねぇな」




大和は私の変化はすぐに気がつく。

たまに私より私のことを知ってるん
じゃないかってくらい。



「んーちょっとね…、
面倒なことに巻き込まれて、


私、雷神の姫になった」



「……は?」




驚きを隠せない大和。


とりあえず、事情を説明した。



「雷神って、新のとこだよな?」



「そうだよ」



大和はうーん、と考える仕草を
した。



「……良い機会になるか、
悪い影響を与えるのか分かんねぇけど

後者なら容赦出来ねぇな…」



小声ででブツブツ言ってるけど
全く聞き取れない。



「何か言った?大和」


「なんでもねぇ!

久遠、何かあったらすぐに言え。
どんな小さいことでもいいから、
俺にはぜってー嘘はつくな。

分かったな?」



そういう大和の顔は真剣
極まりなかった。


「…大和のくせに命令
しないでよ。


でも、分かった」



心配してくれてるんだよね。


ありがとう、大和。






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