R Y U S E I
「勘弁してくれ…」
ふははははは!
ざまあみろ大和!
だいぶ満足した私は少し
遅めの昼食をとった。
ちょっとお高めの食事で
お腹いっぱいにしてから
ブラブラ歩いていると、
聞き覚えのある声が聞こえた。
「光成ー!
見ろよ!めっちゃ面白い
サングラスみつけたんだけど!」
「待ってよ皐月!
俺が見つけたこの帽子の
方が絶っ対面白いってば!
ねえねえ、ゆいは
どう思う~?!」
「待て!
俺が見つけたこのTシャツが
一番だろ!!
な?!ゆい!」
……え?
さっきからちょっと
さらに周りが煩くなったかなとは
おもってたんだけど。
まさかだよね。
いや、そんなはずは
ない……はず。
「ギャハハハハハ!!
凛!その帽子はやべえわ!!
ある意味最っ高に似合ってるぜ!!」
「ねえもう、静かにして
くれない?
本当に恥ずかしいんだけど。
どれも面白くないから
ちゃんと返してきて!」
「はーい…」
「ゆいに言われたら
しゃーねーか」
「そうだねぇ」
いやそうだ。
絶対そうだ。
コイツらなんでこんなとこに
いるのよ!!!