R Y U S E I
このまま大和が見つかって
しまえば絡まれること
間違いなしじゃない?
身の程知らずのバカが
いるからね。
そうと決まれば逃げるが勝ち。
急いで大和に話しかけた。
「ねえ、大和?」
「ん?なんだ??」
「ちょっと緊急事態かも」
「え?」
「面倒臭いのがいる」
「あ?どこに…「あ、
五十嵐大和!!」
「ごめんもう遅かった」
最悪だ…。
バカは北京澄だけだと思ってたけど
アンタもか谷島凛。
「五十嵐、大和だと?」
総長さんはもう来なくていいから。
「ねえ光成、
それって
五十嵐組の???」
へぇ、結菜も知ってるんだ?
「あ、あぁ」
「す、すげぇ…、
本物の五十嵐大和だ!」
北京澄はもう黙っててほしい。
「……!?」
無口くんまで……、
「…は?」
やっぱりいたのか新。
頼むから何も言うなよ。
それにしても、
雷神の皆大集合じゃないか。
昨日姫になった私には
連絡一切ナシですよね!
いやまあそれはいいんだけど。
どうしよう、
こんな面倒臭いやつらを
あんまり大和に関わらせたくない。
こっちにも五十嵐組のメンツ
ってもんがあるから。
気安く話しかけてもらっちゃ
すごく困る。
さあどうするか久遠。