R Y U S E I




大和もこの状況を理解できない様子。


ただ、すごく面倒なことに
巻き込まれたということは
分かってるみたい。


顔がこわばってるよ、大和。



普通の人が見たら死んじゃうから
やめて。



だけど、大和は一瞬だけ驚いた
ような顔を見せた。



「は?あら「てめーら、
何の用だ。


誰かわかって声掛けてんだよな?」



こんっのくそ大和!


今完全に新って言いかけたよね?

馬鹿なの?!
咄嗟に私がフォローしたけど、
それでやっと大和は気づいたみたい。


遅いから!

そうだよ大和、コイツらが雷神だよ。




すると、北京澄が口を開いた。



「てめぇに用はないんだよ!

おい、五十嵐大和!!
俺と勝負しろ!!」



「…あ?」



……ダメだ。
やっぱりこいつは正真正銘の
馬鹿だ。


頭イカレてんじゃないの??
あんたごときが大和に叶うわけ
ないじゃない。


これは大和も地味にキレてるよ。


私は静かにさっきを含めて北京澄
を睨んだ。


「てめぇは誰に口を聞いてるのか
分かってんのかと言いてぇのが
まだ分かんねぇのか?

てめぇみたいなガキが相手になれる
わけねぇのが理解できねぇのか!

ガキのお遊びも大概にしとかねぇと
しまいにゃ痛い目見ることになるぞ?」



どんな馬鹿でもこれだけ言えば
流石に分かるだろう。


北京澄だけじゃなく、
他の雷神のメンバーも固まってる。





< 64 / 85 >

この作品をシェア

pagetop