R Y U S E I
「…別に、五十嵐大和だって
ここら辺に住んでるんだし、
普通に生活してりゃ会うことも
あるでしょ」
「ふーん?」
荻原銀牙はまだ納得していない様子。
「だって、不良ですら
私にとって関わりのない存在なのに
五十嵐大和なんて興味すらわかないね。
逆に私みたいなのが興味津々だった
方がおかしいでしょ」
「んーー。ま、そうだね~!
俺の考えすぎだったから、
気を悪くしないでね~!」
そう言ってニカッと笑った。
うん、なんとか大丈夫みたいね。
「じゃあ、もう歓迎会始めない?
光成、いいでしょ??」
三好皐月そう言ってこの場の
空気を変えた。
「あぁ、そうだな。始めろ」
総長様のこの一言で
私の歓迎会らしいものが始まった。
まあ、歓迎される私は
だいぶ乗り気じゃないんだけど。