R Y U S E I
「ねえシオン~!
シオンって真面目そうなのにさ!
なんで俺らの学校に通ってるの?」
谷島凛は私に興味津々。
頼むから話しかけないでほしい。
「真面目だからって
頭が良い訳じゃないから」
嘘。こう見えて私は
外国の大学を飛び級して
首席で卒業している。
一時、組長に言われて
大和と一緒に留学してたからね。
でも、あまりボロは出したくない。
こう言っとけば理由には
十分だろう。
「あ、そっか!!
そうだね!ゴメンね!
でも俺も勉強苦手だなぁ!!」
「そう見える」
「もー!
馬鹿にしてるの?!
シオンひどいっ!!」
そう言って頬を膨らます
谷島凛は狙ってやってるのかな。
とりあえず無視を決め込んで
机の上にある沢山のオードブルには
手をつけずにお茶だけを飲んでいた。
……早く終わらないかな。