[完]秘密基地


8年前、私たちがまだ小学生4年生の時の冬



いつも通り秘密基地にいた


優ちゃんは、遅れるって言って後から来た


……そう、来たはずだったの



けれど、秘密基地、私たちに手を振って滑らないように小走りをする優ちゃん。


そこへ、凍結した路面でスリップしたトラックが突っ込んできた。


優ちゃんは、即死だった。


それは、手を振っていた私と大知の目の前での事故だった



私は、お葬式にも出ていた。


あまりのショックに、優ちゃんを作り出してたのかな?


ううん、違かったの。


優ちゃんは、こんな私だからずっと、死んじゃってたことを隠し続けて8年もの間。一緒に居てくれた



学校とか、他のみんなにも見えてる人には見えていた


掲示物とか、そういうものは大知が先生にお願いして、クラスも同じクラスに名前を書いてもらったりしてたんだって。


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