夜空に光る鋒
序章
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ふわり、揺れる。
きらり、光る ・・・ ─────
前より大きくなった背中は
いつもと変わらないはずなのに
どこか孤独で 哀しくて、
事切れた浪士を見つめる瞳は
「 壬生狼 」 そのままで。
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はらり、靡く。
ふわり、香る ・・・────
男の僕と、変わらない剣の持ち主なのに
志は同じなのに
いつも一緒だったのに
時折見せる 「 女の子 」 が
僕を、不安にさせる。
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