悪魔の運動会


【相原友子】


次に異変に気づいたのは私だった。


でも私は、安藤くんのように【何か】を感じ取ったわけじゃない。


ただバスの座席が前だったからだ。


私だって、できることなら安藤くんたちグループと過ごしたかった。


でもそれは叶わぬ夢。


副学級委員として、彼を支えないといけない。


少しでもサポートをし、彼の役に立ちたい。


正直、女子は難しい。


男子は殴り合えばそれで解決できることも、女子は更にややこしくなる。


簡単な話、面倒なのだ。


そんなことまで安藤くんはに押し付けられない。


だから私は女子のまとめ役となり、少しでも彼の負担を減らすように__。


「寺脇さん、大丈夫?」






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