神様お願い 僕を殺してください

「あぁ、神様か。だってね、羽根がないと辛いんだよ。走るのはどうも苦手で…」
彼は頭の中から聞こえる神様の声と、羽根のない背中をさすりながら会話をした。

「そんなことを言われても、羽根は返せません。今の君はただの人間ですよ？私と会話が出来るだけ、ありがたいと思ってください。」
神様は子供を諭すような喋り方をしている。

「そんな… だいたい、天使失格の理由がわかんないよ。誰かを幸せにするのが僕らの仕事でしょ？」