スタードロップス
生徒会副会長──。
大人しく成績も良い優等生を
普段から心がけていたのが仇となり
そんな大役に抜擢されてしまっていたのだ。
けれど、うっかりしていた私は、
放課後に旧音楽室に行けないということを、
桜庭くんに言うのを忘れていた。
でも、流石にこんな時間まで来なかったら、
帰っちゃってるよね。
生徒会ミーティングが終わったのは夜8時。
こんな時間に1人か…。
こんなに遅くなった今日に限って、
参加人数が少なく、同じ帰り道の人が
いなかったのだ。
優しい月の光が零れる昇降口の
靴箱から、自分のローファーを取り出すと、
もうひとつローファーが残っていることに
気がついた。
まさか、まさか、ね──…。
なんて頭では考えながら、
足は勝手に今まできた廊下を
走って戻っていた。
大人しく成績も良い優等生を
普段から心がけていたのが仇となり
そんな大役に抜擢されてしまっていたのだ。
けれど、うっかりしていた私は、
放課後に旧音楽室に行けないということを、
桜庭くんに言うのを忘れていた。
でも、流石にこんな時間まで来なかったら、
帰っちゃってるよね。
生徒会ミーティングが終わったのは夜8時。
こんな時間に1人か…。
こんなに遅くなった今日に限って、
参加人数が少なく、同じ帰り道の人が
いなかったのだ。
優しい月の光が零れる昇降口の
靴箱から、自分のローファーを取り出すと、
もうひとつローファーが残っていることに
気がついた。
まさか、まさか、ね──…。
なんて頭では考えながら、
足は勝手に今まできた廊下を
走って戻っていた。