スタードロップス
ガラガラっ──!


「桜庭くん!?」


急いでドアを開けると


「なぁに、遅いじゃん
ていうか、ドア壊れるよ?」


と言って目を細めた君がいた。


「もう8時半なのに、どうして…?」


「だって、君は理由もなくココに
来ないことって、ないでしょ」


とお気楽そうに笑っている。


私が何かしたわけじゃないのに…、


「なんで、そんなに私のこと…
信じてるんですか?」


「だって、君ピアノ好きでしょ。」


屈託のない真っ直ぐな瞳は、


夜空を映していた。


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