過去にあるもの
・・・

幸せな二人には喧嘩がつきもの

私は志保の相談役だけではなかった
ただ単に志保の事をよく知っている私だったから
康弘からも相談役もしていた
・・・というか向こうが勝手に相談してきて
それから相談に乗るようになっていた

「康弘あんた相手のことももっと考えなよ。」

「は?!俺かよ」

「志保の気持ちも考えなよっていってんの!」
私は言った

「志保はあんたを大事に思ってるし
いつもあんたの話ばっかり。
あんたに志保取られたとような
気分だし」

私は康弘に対して志保が取られてるような気がして
気づいたらヤキモチをやいていた

そんなヤキモチやきつつ相談のりつつな状態が
1年続いた


いつものように相談にのっていた
志保の幸せを願っていた私だから
早く仲直りを願っていた
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