過去にあるもの

もういやだ

私は志保の気持ちもわかっていて
幸せも願っていた
でも、初めて告白されて戸惑っていた


「ごめん無理」

腕を振り払おうとぶんぶん振った

康弘は離してくれなかった

泣きそうになって
早くこの場から逃げたくて

ずっと下を向いていたら腕を引っ張られて





キスされてしまった


気持ちがぐちゃぐちゃになって泣いてしまった


「ごめん」


その数日後、志保と康弘は別れた
康弘は結局「嫌いになった」だけをいって
振ったらしい

私は志保のそばにいることしかできなかった
私の本音は志保には言えなかった


康弘とこれ以上の関係はなかった


そんな状態で卒業を迎え、3人はバラバラの進路に進んだ

今思えば、私はあの時康弘が好きだったんだとおもった
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop