いつか 君が透明になっても。
電話をかけた。相手は高校からの友達の真緒（マオ）

手紙の内容を全て話した。
とにかく訳がわからない。という事を伝えたかった。

その手紙の中で 、男は優しくて、
過去を懐かしみどこかであったことのあるかのような文章の書き方であったこと。
そして、私に会いたがっている。事を。

「咲？その人の名前なんて書いてる？」
「……ヒラタ…ナツ？かな」
私は手紙の名前を読んだ。
「あ…」
マオは黙った。
「この男知ってる？」
わからないけど、マオは知っているんだろう。
なんで、どこで、だとしたら
この男は マオと共通の知人？友人だった？ってこと？
全く思い出せない。そんな人居たとしたら
今だってきっと連絡を取っているだろう。

「マオ？？」
「咲明日会えるかな？仕事の後でもいい、時間を作って欲しい。これは大事な話だから」

そうか マオは知ってるんだこの男の事を。
先程から私の思考回路は停止している。
返事をしない私にマオは 時間と待ち合わせ場所を言って電話を切った。
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