Memory Holder
2XXX年、人類はある1つ薬によって絶滅まで追い詰められた。
その薬というのは"血液から血液の所有者が血液を採取されるまでの記憶と感覚、感情、そして時間を共有できる"薬である。
所謂娯楽に値するもので21世紀である娯楽でいうゲームセンターといったようなものになる。
この薬は学業などにも使われ、IQが高い人や総理大臣、大統領の血液から作られた薬を生徒に飲ませ、彼らのこれまでの経験を体験してもらい、いい人材へと教育させるようなことなど、多方面で使われている。
例えば織田信長や坂本竜馬などの生き様を実際に体験してもらい、そこから自分の生き方とはどう違っていてどの部分が優れていて、どの部分が劣っているのかを分析し、能力を強化させる。という面や、FPSゲームが好きだった人には戦場で勝ってきた兵士の生き様を再生し、その人の感覚や感情を体験して楽しむといったことをこの時代で楽しまれている。